うを徳
思いがけず、接待(する側)で、
神楽坂の高級割烹「うを徳」へ行ってまいりました。
もちまき、神楽坂の料亭デビューするの巻でございます!
うを徳は、明治の初め、八丁堀の魚屋萩原徳次郎が神楽坂に仕出し屋「魚徳」として創業したのが始まり。
初代は明治の文豪泉鏡花に、その侠気と料理を愛され、
『婦系図 』に出てくる魚屋「めの惣」のモデルにもなりました。
その後、割烹料理屋を開く際にも、
ひいき筋への挨拶文を変わりに書いたほど縁が深かったそうです。
そんな由緒ある老舗の料亭です。
私、高級料亭で芸者さんに接待されながらのお食事に、
社会人になってから、ずっとずっと憧れ続けていました。
しがない事務職としましては、
接待「される」側は、いうまでもなく、、
接待「する」側の機会も、あるわけがございません。
夢のまた夢。
ところが、ひょんなことで、
料亭デビューすることになりました!
しかも、神楽坂ですよー!
夢って、おもいもかけないところから、
かなうものなのですねー。(感涙)
お店にはいると、芸者さん4名がお出迎え。
2階のお部屋に案内されると、もうすでに主賓をはじめ、
偉い方々がすでに先にいらっしゃっていました。
あちゃー、早速、失態しちまいました。。。
もちまき、僭越ながら、
主賓のお隣で接待することに!キッ、キンチョーします。
お酒、つがなきゃいけないなぁとドキドキしていたら、
間に、キレイな芸者さんがはいってくださいまして、
「あとは、おまかせあれ!」とプロの仕事で、主賓にお酒をついでくださっています。
私、すっかり用なしになってしまったので、
横で、芸者さんのしぐさとか気配りとか、
じっくりと観察させていただきました。
お肌も、めっちゃキレイ!その美容法にも興味津々であります。
いやはや、さすが接待のプロですね~。
感心するばかりでした。
本当に女として、いろいろ見習いたいと思いました。
接待要員としては、あんまり私は必要なかったようなので、
せっかくの機会なので、ここは、思いっきりお料理を満喫しちゃえ!
お料理は、もうただただ感動であります。
味付けがひとつひとつ丁寧なのは、
一口食せば、すぐわかります。
出されたお食事の中で一番感動したのは、おわんです。
ダシがぜんぜん違うんですよ。もうとにかく絶品!
野菜の冷製の煮付けにも感動しました!
トマト、サトイモ、ナスなどが一緒になっているのですが、
野菜は一つ一つ別々に煮てあり、
一緒になっても、味のコンビネーションが絶妙!
おいしい!
高級なお料理は、素材、味がいいのはもちろんですが、
器もすごくステキで、とてもいいものを使っていました。
特に、塗りの器がすばらしかった!
日本の食文化って、本当にすばらしいっ!
一流のおもてなしも垣間見ることができ、
とってもとっても勉強になりました。
お支払の方は、上司が支払ったので、
金額は、わからないのですが、
おそらく、おひとりさま2万5千円以上はするに違いありません!
ふぇ~ 自腹では、とてもとても払えましぇ~ん。
で、肝心の主賓は、
女将さんと芸者さんのプロのお仕事のおかげで、
すっかり上機嫌で酔っ払って、ハイヤーで帰っていかれました。
たぶん接待は成功だったと信じたい!
そして、私にとっては、きっと、もう2度と体験することのない
夢のようなひとときだったのでした。
うを徳
住所:東京都新宿区神楽坂3-1
TEL:03-3269-0360
定休日:不定休
営業時間:昼食 11:30~14:00 夕食 17:00~22:30
http://www.uotoku.com/
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コメント
月刊誌のGRACEの今月号、神楽坂特集されています。
その特集の最初のページの写真に、
この日にお世話になった芸者さんが載っています。
すっごいお肌がきれいで、ただただうっとりと
みつめてしまいました。
投稿: もちまき | 2007年6月14日 (木) 07時13分
いいなー。芸者さん見たいです。
投稿: トト | 2007年6月13日 (水) 00時57分