最近の読書報告 <2011年8月>
8月は心機一転。
異動したばかりで慣れないことだらけで、
読書の余裕があまりありませんでした。
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優しいおとな 著者:桐野 夏生 |
ブータン旅行中に読んだ1冊。
近未来の渋谷を舞台に、したたかに生きる
ホームレスの少年「イオン」を主人公にしたサバイバル小説です。
この小説に登場する主人公の少年イオンからみた
優しい大人のモデルは、社会運動家の湯浅誠さんなんじゃないかなぁ?
とそんなふうに感じました。
実際、桐野さんと対談もしているようですし。
巻末の参考文献には、
「愛着」とか「発達心理学」とか「渋谷ストリートチルドレン」をキーワードとした
資料がたくさん紹介されており、緻密に調べられたようですね。
★★★☆☆
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誰からも「気がきく」と言われる45の習慣 著者:能町光香 |
外資系会社の現役秘書である著者自身とその上司の
エピソードを中心に気のきく人の習慣がわかりやすく紹介された本です。
素直に受け入れやすい内容です。
社会人としては、ベテランといえる世代になってしまった私ですが、
この本を読んで、もう一度、自分の行動を見直したいと思いました。
新人さんからベテランさんまで読んで損のない1冊です。
★★★☆☆
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すぐそこのたからもの 著者:よしもと ばなな |
よしもとばななさんが、息子のチビちゃんとの日々を
丁寧にやさしく描いたエッセイです。
こどもっていいなぁ。
子育てって、いいなぁ。
こどものいない私ですが、そんなふうに思えたので、
まして、子育て中の人や子育て経験のある人は
納得することが多いのではないでしょうか?
心があったかくなるエッセイです。すぐ読めちゃう1冊です。
よしもとばななさんは、小説より私はエッセイの方が好きです。
★★★☆☆
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きのこのほん 著者:鈴木安一郎(すずき やすいちろう) |
最近、私はエキュート品川にある
本屋さん「ペーパーウォール」が、お気に入りです。
本の配置が本好きにはたまらなく絶妙なのです!
そこで思わず買ってしまったのが、この本です。
私、タスマニア島に行って以来、きのこに夢中!
きのこのことがもっと知りたいなぁと思っていたら、
この本が目にとまりました。
きのこをアートとしてとらえた目線なのが、気に入りました!
それもそのはず、この本の著者鈴木安一郎さんは、
芸術家さんなんですよね~
この本をみていると、森にきのこを探しにいきたくなりますよ~
★★★★★
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考えるキノコ 摩訶不思議ワールド (INAX BOOKLET) 著者:飯沢 耕太郎,大舘 一夫,佐久間 大輔,吹春 俊光 |
ペーパーウォールで「きのこのほん」 の横に置いてあった本で、
パラパラッとめくったら、おもしろくって、
ついつい一緒に買っちゃいました!
こちらの本は、さらに不思議なキノコが紹介されており、
きのこ好きにはたまらん1冊です。
★★★★★
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桐島、部活やめるってよ 著者:朝井 リョウ |
チア男子!! を読んで、すっかり朝井リョウくんのファンになてしまった私。
デビュー作のこちらもようやく図書館の予約本が届きまして、
遅ればせながら、読みましたよ~!
この世代特有の若々しい描写がとてもよくて、とてもまぶしく感じました。
青春小説はやはりその世代のひとが描くと、
やっぱりいきいきしていいですね。
今は、この青春真っただ中の作品、とてもいいけど、
大学卒業して、作家として、大成するかどうかは、未知数ですね。
綿矢りささんのようになってしまわないよう、
一度、一般企業に就職して、一般社会にもまれて、
経験積んでほしいなぁと思います。
彼の作品の持ち味は、綿密な観察によって、
うまれているような気がするので。
★★★★☆
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