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2014年11月23日 (日)

バオバブの木

今年の夏のマダガスカルの旅で、
動物をみるのと同じくらい
楽しみにしていたのが、
バオバブの木をみることでした。

バオバブは、
実の果肉部分は食べることができます。

ガイドさんが、
バオバブの実を買ってくれたので、
試食してみました。
酸っぱいスカスカの甘くない落雁みたい!

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種子からは油が採集できます。
若葉は野菜として利用することができます。
樹皮は煎じると、薬になります。
細かく裂いて編めば強靭なロープを作ることもできます。
幹は建材になります。
枝は薪として燃料になります。

まさしく使えないところがない
かけがえのない木です。

世界に9種あるといわれるバオバブのうち、
8種がマダガスカルに生息し、
そのうち7種がマダガスカルの固有種だそうです。

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しかし、今、マダガスカルでは、
バオバブの木をはじめとして、
森林がどんどん失われているそうです。

人口爆発や貧困のため、
森が切り開かれ、
かつては、
国土のほとんどを占めていたはずの森が、
いまや10%を切ってしまっているそうです。

飛行機から、下をみると、
それは一目瞭然でした。
赤い土地が広がり、 緑があまりありません。
この写真の緑の丸い部分は、
円系農場だそうです。

そして、ポツッ、ポツッと、
バオバブの木をみることできます。

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このあたりは、かつて、
バオバブの木が、
もっとたくさんあったそうです。

モロンダバにある有名なバオバブ並木は、
田畑を作るために森林を焼き払った結果、
できた人工的なものです。

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バオバブは、
幹に水分をため込むことができるため、
生き残ったのです。

そして、炭も、
森林破壊の原因の一つです。

マダガスカルでは、炭が燃料の中心です。
田畑がない地域では、
生活の糧を得るため、木を伐採し、
炭をつくるのです。

もちろん、
さらに木を再生するための植林活動も
行われているそうです。

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新しく植えられる木は、
マダガスカル固有種が、
本来は望ましいのですが、
人々が生きていくためには、
木の成長スピードが、遅すぎます。

そこで、一番多く植えられているのは、
成長が速いオーストラリア原産の
ユーカリの木だそうです。

そういえば、ボリビアでも
同じように成長の速いユーカリの木を
植林していると言っていました。

それでも木が大きくなるには、
時間がとてもかかります。
需要は供給に追いつかず、
森林は減る一方だそうです。

マダガスカルは、
バオバブの木の美しい風景が
至るところでみられる自然豊かな国と
ずっと思っていたのですが、
実際行ってみたら、
本当にそんな風景がみれるところは、
ごくごくわずかでした。
大変な危機的な状況にあることを
目の当りし、とてもショックでした。
バオバブの高齢化が進んでいて、
若木はなかなか育たないそうです。

この美しい風景は、
いつまでみられるのでしょうか…

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